大きな政府 小さな政府 15 ー終わりー

またまた、久しぶりに書こう。

 小泉改革では、小さくて効率的な政府を目指し、
官から民へ、中央から地方へ、をスローガンに改革がなされてきた。

 しかし、改革を全面に押し出してきた割には、改革に手が付けられたものが、
まだまだ少なすぎる点は否めないであろう。

 行ってきたことは、基本的に誤っていないが、改革とともに
同時に行ってこなければならないことが行われていないところに
問題があるのである。
 
 つまり、この一連の改革によって、もっとも痛みを味わってきた人々、
派遣社員や失業者が再挑戦できる機会を創造して、雇用を創出し、
活性化した社会を創造する、その仕掛けがないのである。

 安倍政権が行わなければならない改革は、小泉改革で中途半端なままになった
改革や殆ど手も付けられていない改革を次々に手を付けていくことである。

 安倍政権に対しては、要らぬ批判を多く受けているが、
就任以来かなりの成果をあげてきているが、
小泉のようなパフォーマンスを敢えてしないため
アピール度が足りないのだ。

 それと、社会保障給付についても、
よくよく整備し直さなければならない。
社会保障というものはもっとも必要とされるものから
優先的になされねばならない。
残念ながら、わが国においてはその把握が甘すぎる。
給付は、誰から見ても不公平感を抱かせないことが肝心であろう。

 行政は、ますます民間にはできないが、
社会的に必要な仕事に特化していくこととなろう。
そして、真に救済していかなければ人々の救済のシステムの構築。
この両輪をキチンと推進していく必要があるのである。