何がほんとうなのか 16

国民革命軍の北伐は強かった。
次々と軍閥を蹴散らしていった。

この背景にはソ連の莫大な資金援助があった。
一般に言われるような北伐軍の士気の高さだけで説明できるような問題ではないのである。

このような中で、先にも述べた漢口事件や南京事件が勃発し、
国民革命軍とそれに便乗した中国人暴徒による
外国人居留民への大規模な略奪や虐殺が行われたのである。

多くのイギリス人やアメリカ人・日本人が
虐殺や暴行を受けることとなったのである。

今やわが国では、この残虐な事件について語られることも無いのは何故であろうか?

青龍刀を振りかざして、首を斬るといった、
映画などで見るような光景が繰り広げられたのである。


南京事件では暴徒たちに対し、英米海上の戦艦から砲撃を加えた。
が、しかし、当時のわが国の政府は中国に対して慎重な姿勢を
とっていたために、軍の艦船も
避難する居留民を見捨てて逃げ帰ってしまったというのである。

当時の政府の外交は、弱腰外交で知られた民政党幣原喜重郎外相である。

英米両国の姿勢とは違い、わが国は甚大な被害を被ったにも関らず、
報復もせず、居留民の一方的引き上げを決めたのであった。


今、中国人が何かあるとすぐに
日本に対して無理難題を言って大騒ぎをするのは、
この時の、日本という国に対する脅せば逃げ出す!
との見方がすでに中国人の遺伝子に
組み込まれてしまっているのではないだろうか!?


また、英米からすれば
日本が裏で国民革命軍と結んでいるのではないかと
勘繰られることともなりかねない状態にあった。