幌

　冬でも、一年中、殆どフルオープンなので、
幌を付けることは滅多にない。
　で、珍しいので幌姿の写真を撮っておくこととした。

　昨日を振り返ると、質問の一番多かったのが、色の問題。
　確かに、はじめから他のBRG(British Racing Green)とは違っているとは思っていた。話の中では、アーモンド・グリーンというのがこういうのを言うのではないかなど...いろんな話が出ていたが、結局分からずじまい。

　触ると指紋や手跡が残ることについては、軟質塗装なんだ...という意見が出ていたが、果たして敢えてする軟質塗装というものがあるのかどうかは分からないが、硬質塗装や超硬質塗装というのがあるのだから、それに逆行するモノを軟質塗装と言っても良いのかも知れない。

　本当のことは、野村勲氏自身に聞かなければ分からない。

　しかし、この車を見た時、すぐに思ったことがある。
　それは、昨年の5/15に市民公園でミーティングを行った時に来ていたJaguar c-type（http://www.globetown.net/~1100club/11LBM/11lbm.htm　このページの右の３段目）と野村勲さんのJaguar c-typeのモデルカーとを比べて色が違う、と思ったこと。そして、そのモデルカーの色とこのAの色とが似ていると思ったのだ。勿論、野村さんのモデルカー程に実車がテロテロの陶器のような質感ではないが、自分のモデルカーの世界を実車にも施したのか？という気がしてならない。であれば、たとえオリジナルカラーではなくとも、野村勲1/1ということで、このまま保っていかなければならないと思う。
　もっとも、本人に聞けば済むのであるが、全部知ってしまうのももったいない気がする。
　でも聞きたい気もする。
　何とも、悩ましい...。
http://www.kanshin.com/keyword/198909
http://www.swash-design.com/products/book/143/nomura.html

<追加>ご質問に答えて・・・
　それにしても、昨日の帰りの車の中は、大雨洪水注意報＋濃霧注意報でした。
　先日、夜道でヘッドランプが突然２灯とも死んでしまって、岡崎から延々前の車のテールランプを頼りに帰って来たことを思えばなんていうことはありませんけどね...。

　あだ

　いつの世にも、美しい女性はいくらも？いるものであるが、「あだ」っぽい女性というのはなかなか目にすることは無いものだ．．．。などというと怒られてしまうかも知れないが、「あだ」の観念というのは非常に微妙であると思う。この、「あだ」とは単に美しいという意味ではないのだ。良家の美しい子女といえども「あだ」ではないし、教養のあり余る美女でも「あだ」ではあり得ないのである。（これらの女性は、今でも多くいる）
　だからといって、粗野であるという訳でもない。もちろん、美しいのではあるが、情けがあって小粋で、べたべたでは無い。なんと表現しようか？
　式亭三馬の「浮世風呂」にヒントとなる話がある。
　二人の女が話しをしている。金持ちの商家の内儀が上方風の派手な上方や化粧をし、贅を尽くした風をしているのをみて、これを侮蔑する。濃い化粧について紅がきつくてほろ酔いにみえるだとか、べたべたと助平たらしくてみっともないだとか．．．。そして、江戸の女の化粧は、諸事婀娜（あだ）とかいって、薄化粧がさっぱりとしてよい、というのである。
　あだ者というのは、粋な女であり、色っぽい女性をさすが、美しいうえに愁いを含み、さらにはその奥に苦労人であり、年増女をいうのである。
　今で言う、「しぶい」二枚目などという美意識が出来始めたのがこの頃であるから、その説明はむずかしい．．．。下町を徘徊して見聞きした個人的な見解を、誤解を恐れずに分かりやすくいうと、芸能人でいうと気質的には浅野ゆう子や宮沢りえのような女性であろうか？（個人的な趣味をいっている訳ではない）
　ただし、年増女といえども、当時では２６・７歳が限度であったようだ。
　この美意識は、もともとは遊里から出たものではあったが、次第に世間で使われるようになっていったようである。

　ところで、今朝はブラジルF1GP。シューマッハの最終ランであった。’94年サンマリノで逝ってしまった王者セナを倒さずしてトップに立って、それ以来孤高の王者。
　その引退レースを制したのは、セナ以来母国で優勝を果たしたブラジル人レーサー、マッサであった。シューマッハの引退試合のウィナーがフェラーリの同僚でブラジル人レーサーのマッサであったということは、いかにも感慨深い因縁を感じるが、あのクールな天才肌のセナとは随分雰囲気が違う。むしろ、我々が知っている他のブラジル人の印象からすると、セナの方がイレギュラーだったのであろうか。
　レース全体のイメージからすると、消化試合の感は否めなかった。マッサが早くトップを走っているが、トップから最後尾までタイムの差は殆どなく、２位のアロンソは無事に走って年間タイトルを獲得。
　そのような中で、一人気を吐いていたのが、やはりシューマッハ！リアタイヤのバーストで最後尾まで下がるが、もう追尾で最終４位！途中何度も失速し、マシーンに何らかのトラブルを抱えていたとみられるが．．．。とくに、５位から４位に上がった時、自ら次期フェラーリのドライバーに推薦したと噂されるライコネンをサイドバイサイドで抑えて抜き去ったところは彼の意地の見せ所であった。冷静で、勝つためのレースを常に心掛けていたように思われるシューマッハ、そのシューマッハが、がむしゃらに熱く熱く走っていた姿が、本当に皆に好印象を残したのではないだろうか。