江戸 あれこれ 3
<ちゃきちゃき>
ちゃきちゃきの江戸っ子とは良く聞く言葉だ。では、このちゃきちゃきっていったい何なのだろうか?
この言葉、江戸の後期から幅を利かせていたようである。ちゃきちゃきの江戸っ子とは生粋の江戸っ子というような意味である。武家は嫡子相続であったが、すなわち嫡子から嫡子へと家督を継いでいく、これを「嫡々」という。それが、語源でちゃきちゃきとなったと言われている。
私自体も、3代以上続いた江戸っ子ではあるが、基本的に江戸は田舎者の吹き溜まりである。当時も、今もそうである。だから、ちゃきちゃきとは代々続いた江戸っ子であることを自慢するわけである。
しかし、何代も続いた江戸っ子ってそうはいないのである。両親ともに江戸生まれではじめて江戸っ子という。両親のどちらかが江戸っ子で、どちらかが地方出身者の場合は「斑っ子(まだらっこ)」という。これが3割。本人だけが江戸生まれの場合は「田舎っ子」という。こちらが6割。
逆にいうとちゃきちゃきの江戸っ子というのは、田舎との紐帯を断ち、江戸でしか暮らせないものをいうのである。
昔、長淵剛が歌っていた「♪ 死にたいくらい憧れた 東京のバカヤローが 知らん顔して黙ったまま 突っ立ってる ♪」。今も地方出身者は8割という。そんなあなたたちが、東京をそうしてしまったのでしょう!と言いたいと思ったものであるが、今も昔も同じことである。
明日はF1 です!
写真は関係ありませんが、自己満足です。よろしくお願いします。