久しぶりに・・・

大きな政府 小さな政府 14

暫らく、空いてしまったが、また書いてみます。

これまでのことを書いて、今後、政府に最終的に何を行なわせることができるのか、何を見守り、どのような手法が可能なのか、考えてみたい。

規制緩和や行政の市場化などの構造改革の推進によって、小さな政府を構築したとしても、それでは雇用も増えないし、派遣職員の給与も増えはしない。
では、どうなるべきなのか。構造改革によって職を失った人間にも新たな職を見出せる機会を創出させるためには、経済全体のモノやサービスに対する需要が増大しなければならない、このことは自明の理である。
では、どうするのか。従来過剰になっていた労働者がリストラされたことによって、今、生産性が高まって経済の底力がついてきている。さらなる底支えの方法の一つとしてはまず賃下げが考えられるであろう。
 しかし、賃下げによる雇用維持では派遣職員は減るどころか、さらに増大することが見込まれるであろうし、格差も増大するし、将来的にも正規職員への道も閉ざされる可能性が大である。
 特に派遣職員は低賃金に甘んじなければならず、結婚も子育てもままならず、少子化はさらに進むこととなり、また国民年金の保険料も支払われず年金制度は破綻する。

幸いにして、現在、経済は順調な成長を続けている。これを機にさらなる労働者の生産性の引き上げとともに、ゆるやかなインフレ目標政策の導入が必要になってくるのではないだろうか。日銀は、実際にそれを実施しようとして来ているが、政府の抵抗が大き過ぎる。
 当たり前のことであるが、日銀は毅然として独立を保たなければならない!ことは当然のことである。スキャンダルに屈しなかった総裁は、いろいろと批判に晒されてはいるが、信念の人であったと言っていいのではないか?将来的には評価される日銀総裁となるのではないか!?


つづく・・・