クジラもそう、F1もそう、水泳もスキージャンプもそう

 残念ながら、世界は白人中心に動いている。先に捕鯨について書いたが、世界はアメリカやイギリスを中心に動いている。
 
 「正義無き」捕鯨問題もそうであるが、F1もそう。セナはホンダいじめの連続の中で死んでいったようなものではないか。

 水泳も、ジャンプも、何もかにも相次ぐルール変更。
 WBCでの、厚顔無恥マイナーリーグの馬鹿審判などは最たるものである。

 この根底には、残念ながら明らかな人種偏見がある。
 ある親日家のアメリカ人にクジラを食べさせたら美味しい美味しいと言って、
ペロッとたいらげた。
 何かと聞かれたのでクジラだと言ったら、すっご〜い顔をして他人に言わないでくれという。美味しいといったのはあんただろ!!
 宮沢喜一は、若い頃から、アメリカからは鬱陶しがられた人物である。
それが、首相になった時には小沢らによって骨抜きにされて面白くもなんともなくなっていた。ただ、外務大臣の時、とあるTV番組でアメリカの某超有名政治家に対して、言葉を選びながらも、「たいへん申し訳ないが、はっきり言って人種偏見があるでしょ」とやり込めた。

 オーストリア人の友人にクジラを食べさせたらすっご〜く喜んで、他の食べ方をたずねるやら、本国でも捕鯨を勧めるという。海ねぇだろうが!!
 彼によるとイギリス以外のヨーロッパ人はアメリカみたいな歴史も文化もない野蛮な国は大嫌いだと言う。そのイギリスですら、どうもアメリカについては蛮族だと思っているようだし、考えてみると、文化的にいうと古くはオーストリア・トルコあたりは本当に中心だったことが長い。私の好きな車のイギリスもその頃は蛮族だし、普段乗りのシトロエンの母国、フランスに至っては国情は悲惨な農業国でしかない。
 車の話で言うと、シトロエンはともかくとして、ゴーンのルノーは今でも「ファーマーズ」の感が拭いきれない。今でもその意味での伝統を深く感じる。

 トリノで結果を残せなかったことに対して、夜更かしして見ていた人々にとっては、不満足な結果で荒川静香一人が救いに思えるかもしれないが、体力的にも劣る日本人にしては或る程度よくがんばっていると思う。

 サッカーワールドカップの日本・韓国の時、フーリガンの襲来を危惧していた私にイギリスの友人が一言「あんな貧乏な連中、日本まで来れるお金ありませんから安心ね!」とのたもうた。国内でもいろいろ...。全くもって階級社会の国ですからね!現在でも、 上下で雲泥の差が厳然として存在する。

 日本鯨類研究所で本当に真摯に物事を考えている研究者たちと行動を共にしていた頃、アメリカの記者に、すっごい訛りの日本語で「でも、あんたら食べるんだろ」って言われた時のあの嘲笑の顔と言葉が頭から離れない。左の口角から内側に2cm位の上唇を少し下衆に持ち上げて、嫌味に満ちた笑顔で、斜に構えて...。

 違いを認めあおうとはしない国アメリカ、外交に長けた謀略の国、これが私のイメージである(但し、個人個人ではそうでもないが...国家としては、)。これと蜜月の関係にある外交下手の日本の現政権。本当にため息が出ませんか。汗をかかなければならないことと、精神的属国になることとは全く違う。日本という国の尊厳って必要ではないでしょうか!?

 そんなことすら分からずに、外交下手の島国は、現在アジアに於いては中国に併合され、属国化しつつある時を漫然として待つばかりの日本ではありませんか?

 最近は、歴史学者の使命だとは思いつつ、今の出来事を過去の歴史に照らしてどう見るのか、ということを皆に話し続けてきている。(青いことを言えば、歴史とは過去の事象・経験を将来に活かすことが学問の基であるから)
 みんなウンザリしてるかな。