〔この国の領土〕12

ライトアップ昆虫凧

 西川氏の昆虫凧をエントランスの吹き抜けに展示している。午後7時から9時までライトアップしているが、中から見たことはあったが、http://d.hatena.ne.jp/MGriderA/20060723
不覚にも当日は外から見ることが出来なかったので実際に効果的であるかについて検証していなかった。
 昨晩、見る機会があったが7時になっても点灯しない。警備を叱責し、点灯してもらったが、なかなかのものであったと思う。
 それにしても、西川氏のあの大きな凧が実際に飛ぶのは不思議な気がしてならない。

 −今回の拿捕と銃撃事件について−

 平成12年9月、日ロは、「日本国海上保安庁ロシア連邦国境警備庁との間の協力発展の基盤に関する覚書」を交わしている。
 これによって、従来よりの懸案であった、銃器や薬物の取引や、密航・不審船に対する対策、海洋汚染の取り締まりなどについての情報交換および合同訓練が行われきており、何よりも非武装の日本船に対する銃撃の停止を求め、今日まで遵守されてきていた。
 日本海保安庁とロシア国境警備庁との協力関係は順調であるといわれている。特に、ロシア警備庁は予算不足から日本海保安庁がロシア側の密輸船や密漁船を代わって取り締まっているという現状がある。
 そのような中での今回の銃撃、死亡事件である。一般には、単に銃撃死亡事件のように思われるが、このような両国の近年の関係の中で起こった事件なのである。全体的な流れからは、何か変化があったとの情報もないので、国境警備庁内部での問題なのではないだろうか。しかし、後述するようにプーチン政権の北方海域に対する製作の変化も示唆されてきている昨今の情勢は慮外には出来ないことではある。
 しかも、今回の事件は国境付近のことであり、微妙な海域での銃撃というのは、我々の知らないところで何かが動いているのか?組織の問題か?ということになるのでは?
 で、現時点では、後者ではないかとみるのである。現在は、以前のような緊張関係はないというのが一般的な見方である。
 この時、思い出したのは、久米弘のニュースステーションが始まって早い時期に視聴率確保のためワイドショー的なことを数多くやっていた中で、現職警察官に対するアンケートの中で、「退屈すると西部警察ごっこをしたことがある。」という問いに約8割の警察官がイエスと答えていたことである。
 本来緊張状態にあるべき現場にあって、その緊張状態がなくなり、予算の関係から本来自分たちの職場を他国に委ねるなどというような状況の中から、弛んだ状況が生み出されてきたのではないだろうか?
 これは、あくまでも推測であるが、この推測が当を得たものであれば両国関係はあまり深刻なものではなく、北海における日ロ関係に問題はない。不幸な事件ではあるが、西部警察ごっこの延長上であれば、厳重抗議をすることで今後このようなことが無くなっていくものと見られる。そうあって欲しいと考える。

 しかし、少し前、プーチン北方領土を重視するとの発表をしている。これは市場経済の導入により徐々に経済が回復してきており、予算を北方領土に割くというものであった。このことが影響しての今回の事件であると、ことは別である。もっとも、一般的には、これは自ら密漁船等の取り締まりに費やされるものと考えられているのであるが...。今回のことに影響があるとすると由々しき事態と言えるであろう。

 となると、ますます以って平和条約の締結が急務になってくるであろうし、今後の北海における雪解けムードは一変して厳しい状態が現出してくることとなるのではないか。

 基本的には、楽観視しているが、見方を誤れば関係は一変してくる可能性があるのも確かである。やはり、早く平和条約を締結し、中国に対する巨額なODAを引き上げ、北方四島および千島・サハリン地域開発に対する支出を考えていかなければ、また将来に対しての禍根を遺すことにもなりかねない。四島返還を祈念しながらも、一刻も早い2島返還を推し進めるべきであろう。しかも、一端はその気になったプーチン政権下で実現すべきではないだろうか。

 また、余談であるが、今回の拿捕事件の処理にあたって麻生外務大臣の手腕が試されることとなるであろうし、今更ポスト小泉に影響も出ないではあろうが、「次」を考えると麻生にとって重要な問題となる可能性もあるのではないだろうか。

 以上、朝5:00頃、記入。


〜追加〜

 以上のように書いてから、朝のニュースでいろいろな情報が入ってきている。
それらによると、あまり良くない状況を示しているように見られる。
 今後は、それらの情報を注意深く見ていってさらに考えたいと思う。

 また、このような対ロシアの外交問題が起こってくると、あの鈴木宗男がまた復権してくるようなことが懸念されるのではないだろうか?

 以上。朝8:30頃、記入。