スキニージーンズ&親父ギャグ

 街を歩いていると、中にはスキニージーンズなるものを
上手に着こなしている女の子をたまに見かける。

 本当に上手に着こなしている娘はそんなには見かけないのだが、
時々本当に格好良く着こなしている娘をみかけると、妙に格好良い!

 単に細いだけではなく、余った裾を切らずに
裾先を上手にたくし上げてまとめた姿がキュート...
その愛らしい後ろ姿に、ちょっと胸キュン...(ご尊顔は敢えて拝見致しておりません...)。

 てなことで、若い頃既存のジーンズを購入してきては、
母親のミシンを借りてジーンズの余った部分を縫い合わせて、
足のサイズに合わせて履いていたことと、
格好よく着こなす若者をみて、
最近新たなジーンズを購入していなかったこともあり
年甲斐もなくスキニージーンズとやらを買いにいこうと出かけた。

 実際に着てみると、まず通常の28inchでは足の長さがピッタリというか、
気持ち短めというか、
いずれにしても、たくし上げて...とはならないのである。

 そこで、ワンサイズ上げて、29inchを履いた。
これ以上はブカブカとなるし、
これがギリギリのサイズであるが、足先は切らなくても
たくし上げるほどにはならない。

 足回りも、普段履いているものよりも余裕があるぐらいで、
どこがスキニーっか?っていう程度であった。

 メーカーをいろいろ捜せばイメージ通りのものがあるのかも知れないが
夕方出かけて子供たちの帰ってくる時間もあり、
仕方がないので、とりあえず買ってきて履くこととした。

 時間があれば、いろいろなメーカーを巡ってみよう。

 
 助手君が、細身のジーンズで、やはり足の長さでピッタリのものを着しているので、細身で足の長い彼女はやはりスキニーを満喫できずにいるのか?と思い、質問すると「姉のもの奪って履いています。」とのことで、スキニーではないとのことであった。


 ヒトは、若い時のことに執着心があるものなのだろう。
そのこと自体は仕方が無いが、
体型・体重、そして若さ、そこには種々の諦めが付き纏う。


 そして、それなりに工夫して、年齢相応に、
いろいろな面で格好良く生きていきたいと思うのであるが
これまたなかなかに難しい。

 今、白州次郎なんかが、もてはやされるのかは良く判るし、
今時の旦那衆には、
とても彼のようには生きられるような環境は与えられていない。

 ヒルズ族のような成功者で、金だけは持っている連中でも、
この国の教養を持ち合わせているものは皆無に近いであろう。


 歳を重ねた上での格好の良さ!相矛盾する命題ではある...

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 なお、木曜日髪を切ってきた事はすでに書いた。
昨日、誰かが気が付いてくれたら

「うん! 失恋した!」と言おうとギャグを用意していたが、
誰も気が付かなかったか... ともかくも、誰も口にしなかった。


 本日、助手君が出てくるので...と思っており、延長戦を考えていたが、

 ところが、助手が変!!

 何となく違和感があり、理由がわからず
朝から何となく気持ちが悪かったが
よくよく考えたら、助手も髪を切っていたのであり、その違和感であった。

 髪切ったのか?と聞くと「はい!気が付いていただいた1号です。」と明るく答えてきた。付け加えて「髪が多すぎるものですから...」と...。

 かつ、すかさず、目聡い彼女は「髪切られましたか?」と
気が付いてくれたのではあるが、
「やっぱり、髪が多いのですか?」


 切ったのは事実であるが、生まれ育って小さい頃からオデコが広いといわれ続けて
うん十年!

これまで、そんなことはたいして気にしたことが無かったが、

 かといって、彼女と違って、髪の毛が余っているわけでも無いだろうと思うと、
返す言葉が無かった。



 なんでだろう!
 妙に、少し、傷ついた...。


 今年になって、見込みのある若者たちを育てようと躍起になってきた。
ある意味、そんな自分に傷ついているのかも知れない...


 ここに至って、失恋話...は消えた!
 無論、親父ギャクを発する場面も無かった...。