京都と奈良

京都国立博物館で開催中の藤原道長の展示

http://www.kyohaku.go.jp/jp/index_top.html

と、奈良国立博物館で開催中の神仏習合の展覧会

http://www.narahaku.go.jp/exhib/2007toku/shinbutsu/shinbutsu-1.htm

とを見てきた。

前者は、道長の思想、文化・美術的背景に宋があり、これまで国風文化と称されてきて
いた彼の時代の文化が外国の影響を強く受けていたことの指摘は興味深い内容であった。

後者は、初公開の御調八幡宮の女神や以前私が扱った像も含め多くの神像が出されており興味深かった。しかしながら、インド・中国・日本でのそれぞれでの習合事例の判別の根拠が必ずしも判然としていないところが気になったが、さすがに国立と言うべきか、彼の物量には恐れ入った。

もう一点気になったのが、北野天満宮の神宮寺たる観音寺伝来の神像が同博物館に寄託されているはずであるのに、本展覧会に出品されていなかったことである。観音寺像は、北野天満宮の神宮寺の造像でありながら観音の形姿ではなく天部の形姿をとるという一種独特の造像なのである。この神仏習合を語る上で絶対的に興味深い事例なのであるのに何故展示されていないのか?疑問であった。
それから、通常展を見に行ったら、何とそちら展示されている!

果たして、どういうことなのであろうか????

それにしても、寒かった!
迷いに迷ったが、何と半袖で出かけてしまい、四日市では朝にはさして寒くも無かったため、結局上着も持たずに出かけてしまった。
それが、途中、車中ですでに雨が降り始め、京都で降りるとすっご〜い寒かった。何時もは歩く道程を迷わずタクシーに乗り、帰りもタクシーに乗ってしまった。

近鉄で奈良に向かい降りるなり更に冷え込んでいた。その後、依水園の三秀
http://www.isuien.or.jp/04.html
で食事をし、奈良博へと向かって調査したが、帰りはさらにもず〜っと寒くなっており、たまらず馴染みの居酒屋http://rp.gnavi.co.jp/sb/3005908/
に電話をして向かおうとしたが電話に出ない。
不審に思いつつも到着すると、どういう理由であるか10日間も休暇をとると書いてある。
で、仕方無しに以前にも何度か行ったことのある店http://gourmet.yahoo.co.jp/0005270975/M0029001052/
で丁度一年前に何年振りかで行った店に行き、更に馴染みの店へ行き、特急の連絡のある最終電車(8時30分奈良発)で帰ってきたが、四日市もやはりやたらに寒かった。寒冷前線の通過を思い知らされた一日であった!