何が本当なのか? 4

 “歴史”にとってさらに不幸であったのは、
戦前の歴史を全否定したいと考えた人間たちがたくさんいた。
 そして、その人間たちがかなりの発言力を持っていたのである。
 すなわち、それらは大正期から共産主義社会主義にかぶれていた
インテリ、ジャーナリスト、政治家、そして左翼史家そのものであった。
 彼らは積極的に占領軍に協力し、「教育改革」や「歴史の書き変え=歴史の否定」のために邁進したのであった。


 世間とても、戦争で未曾有の被害を被った上の敗戦、
そして占領された中で過去を否定したくなるのも無理もない。
 このような中で、占領軍により、
わが国民に対して「敗戦=戦争」に対して強い負の意識を植え付け、
わが国を二度とアメリカにとって脅威にならないような存在として
根底から造り替えていったとは常識の話であろう。