何がほんとうなのか 11 戦後の嘘?

さらに、日本を社会主義へ追い込もうとしたのはGHQだけではなかった。いわゆる左派とか進歩派といわれた言論人の存在。
わが国もも大正期から共産主義者社会主義者が跋扈していた。
大正デモクラシーから始まった知識人とエリートたちの社会主義化は
驚くほどに進んでいた。

特に、最高学府である、東大および京大の左傾化は深刻であった。
テキストとして、マルクスエンゲルスレーニントロツキーまでもが講義されており、「天皇制の廃止無くして日本の近代かはあり得ない」といった調子の内容までがまかり通っていたと言う。

その中で、平泉澄が登場するのである。
近年では、戦後社会の中で全くと言ってよいほどに貶められていた
平泉澄の再評価がなされてきているが、
そのような時代であったということを正しく知った上で、
氏に対する研究は、まだまだ深められるべきであろう。
http://www.minervashobo.co.jp/find/details.php?isbn=04607-9
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E6%B3%89%E6%BE%84

話がそれたが、戦中に意を達成されなかったそれらの人々が、
戦後の政界・学界・マスコミをリードし続けてきたのである。

さらに驚くべきは、霞ヶ関にも戦前からすでに、
多くの左派勢力が蔓延ったと言われている。
日本共産党は、非合法化された時点で消滅したかというとそうではなかった。

著名な例としては近衛内閣のブレーンとして戦争の長期化を画策したり、ゾルゲと結んで様々な謀略を実行した尾崎秀美などはその最たるものであろう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%BE%E5%B4%8E%E7%A7%80%E5%AE%9F
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BE%E3%83%AB%E3%82%B2%E4%BA%8B%E4%BB%B6

嘗て、このサイトでも批判した田中角栄
戦後の福祉政策の殆どを主導したのが彼である。
そして、そのモノの考え方がすでに完全に社会主義者に洗脳されている
と言って良いであろう。
当時、友人たちと議論した際にも「列島改造論」の中には
社会主義者の影が見え隠れしているとの意見も出て、
鋭い指摘に私自身も直ちに賛意を表した記憶が蘇ってくる。

角栄の一連の福祉政策によって、
現在のわが国自体が、イギリスが行きすぎた福祉政策の果てに
いわゆるイギリス病に陥った、
その後追いをしている状態にあるのは誰の目にも明らかであろう。