昭和展7

市川歌右衛門

この人はいったい誰?
答えは市川歌右衛門、そう片岡知恵蔵と並ぶ東映の二代スターでしたね!
本名、浅井善之助。小学校卒業後、歌舞伎俳優二代目市川右團次に入門し、市川右一を名乗りました。芸に精進し、堂々たる風貌などから勧進帳の弁慶などの大役も任されますが、門閥の出ではないため出世にも限界が有り、牧野省三の誘いで映画界へと転身して当時の名優五代目中村歌右衛門にあやかって市川歌右衛門を名乗ることとなります。
18歳(大正14年=1925年)、「黒髪地獄」で銀幕デビューを果たしますが、未だ無声映画の時代です。昭和5年に主演した「旗本退屈男」が好評を得て、生涯の当たり役となりました。
その後、トーキーの時代になって、無声映画の名優たちが苦戦する中、舞台で鍛えた発生を活かして転換期を乗り切って、戦後の時代劇映画をリードし続けて行きました。
平成11年老衰のため亡くなりますが、92歳の大往生といえるでしょう。
言わずもがなではありますが、近年は華麗なる一族で好演した北大路欣也は市川歌右衛門の次男ですね。
因みに、携帯電話のソフトバンクのCMに出てくる「お父さん役」の白い犬の声も北大路欣也って、これも有名ですね!あの声だけでギャラがすごいそうです!


http://www.city.yokkaichi.mie.jp/museum/tenrankai/071222.html