昭和展 11

ペトリ&エルモフレックス

ペトリ7(F2.8) エルモフレックス

ペトリとは渋い機種ですね。
昭和36年発売で価格13600円
これとは別にペトリ7(F1.8)という高級機種もありました。
ペトリと言えば、皆が見向きもしなかったブランド。皆がニコンキヤノンペンタックスを月賦で買いもとめたものでした。大衆機のレッテルは、市場における人気を伸ばすことを阻み、ペトリは昭和52年に倒産したのです。
私もカメラショーで一・二度手にしたことはありますが、やはり安っぽいイメージがあって買う気にはなれませんでしたね!
しかし、ペトリを手にすると、それが誤解であったことを思い知らされるという。他のメーカーの同等機が相次いで故障し使い物にならなくなっている中、40年を経て尚正確に作動しているものが多いとのことをよく耳にしますが、展示しているペトリもまだしっかり動きます。このことは構造におけるペトリの技術の勝利いえるでしょう。
レンジファインダーの緑の窓は、ペトリ特有のgreen-o-maticというシステムで、ファインダーはくっきりと明るく、二重像合致式のピント合わせもしやすいものでした。
また、あまり知られていませんが、ペトリというメーカー、沖縄にも生産工場を持っていてMade in American Ryukyuの刻印を捺したペトリハイライトというカメラを製造していました。ほかにも、ペトリ7なんかもつくっていたようですが、沖縄が返還されてからは引き払ってしまいました。

エルモフレックス

エルモと言えば光学製品の会社としては一流ですね。
特に映写機のシェアではダントツだったんじゃないでしょうか?
大正10年創業のこの会社、実は二眼レフカメラも作っていたのです。
そして、このエルモフレックスは初代を除き代々オリンパスのズイコーレンズを搭載し、当時の最高性能のシャッターであるセイコーシャピラッドを使っていたということです。昭和30年頃まで生産され、次第に8mmカメラの開発に絞り込んで行ったようです。
因みにエルモとは、Electricity Light Machine Organizationの頭文字をとったものだそうです。今でもしっかりとした会社のようです。

http://www.elmo.co.jp/profile/index.html

http://www.city.yokkaichi.mie.jp/museum/tenrankai/071222.html